「ええ顔」してまっか?

[ MEMBER ]

ええ顔職人


クレアケア

SHIROU
SAKAGUCHI

坂口嗣朗

PROFILE

部署:クレアケア
社歴:9年
職種:福祉用具専門相談員

[ ええ顔職人までの道のり ]

ありのままの自分で提案できる

12年間、鋼材の営業職でした。取引先との関係性は良好でしたが、売上のために、こちらの都合で営業トークをする毎日に、嫌気がさしていたんです。次第に、心の底から人の役に立てる仕事をしたい、と思うようになりました。そんな時、相談に乗ってくれていたのが、弊社の会長でした。実は幼馴染なんです(笑)。転職の意思が固いことを話すと会長が誘ってくださり、入社を決めました。

福祉のような無形商材が提供しているのは、人の力でしかないんです。ご利用者様の話を聞いたりご様子を観察するなかで、自分が感じたことをストレートに提案できることがとても嬉しかったです。僕にとって、福祉は物を売る営業とは違い、本当にこの人のためになると思ったことを、素直に提案できる仕事です。

[ ええ顔職人のこだわり ]

ご利用者様の暮らしを
想像する

ご自宅に訪問した時にまず見るのが、生活動線です。ご利用者様がよく使われる部屋はどこか、リビングではどこに座ることが多いのか。こういった部分にアンテナを張りながら、ご利用者様の暮らしを想像するんです。すると、転倒リスクの高い場所も自然と予測がつきますし、福祉用具を設置すべきところも見えてくるんです。

最期は病院よりも、ご自宅で過ごしたい方が大半だと思います。なぜなら、ご自宅には、何十年と暮らしてきた安心感があるからです。だからこそ、僕はその環境をあまり変えないように、最低限の福祉用具で対応することを心がけています。認知症の方だと、これまでなかった手すりが置かれているだけで、パニックを起こすケースもあるんです。何でも補助を入れるのではなく、ご利用者様が安心して過ごせる環境を作ることを大切にしています。

ニュービレッジの福祉用具専門相談員が
『ええ顔を生み出した』エピソードをご紹介します。

-- ええ顔にしたエピソード

独居の男性のご自宅を訪問した時のことです。こたつから立ち上がる時に、机と床に手をついているのを見て、もしかして…と思ったんです。トイレに行かれる後ろ姿を眺めていると、右膝を庇いながら歩いておられるのがわかりました。そこで、こたつのそばに手すりを設置することを提案。はじめは嫌がっておられたのですが、1週間後に訪問すると「にいちゃん、これないと困るわ」と「ええ顔」でお礼を言っていただけたんです。自分の考えがご利用者様に伝わったことが、とても嬉しかったですね。