「ええ顔」してまっか?

[ MEMBER ]

ええ顔職人


介護の歩

KAWAMURA
SHIONI

川村志応忍

PROFILE

部署:介護の歩
社歴:3年
職種:ホームヘルパー

[ ええ顔職人までの道のり ]

美容から、介護へ

「どんな仕事かよく分からない」。介護業界に飛び込んだ当時の思いです。美容師として働いていましたが、親族の紹介でデイサービスの職員になりました。介護の専門学校に行っていたわけでもなく、興味があったわけでもない。分からないことばかり。でも、働いているうちにやりがいに気がつきます。

普段は1人で生活しているひとと話したり、ゲームをする中で、自分が楽しい時間を提供できているという感覚に、やりがいを感じるようになったんです。いまはデイサービスではなく訪問介護ですが、その感覚は変わっていません。つらいことがあってもご利用者様の楽しそうな姿を見たら、一瞬で忘れます。これからもずっと続けていきたいと心から思える仕事です。

[ ええ顔職人のこだわり ]

本音を見極める

ご利用者様の気持ちを決めつけないことです。この仕事を長く続けていると「あのひとはこれをして欲しいだろうな」と想像で決めてしまいがち。そこで立ち止まって「いま何がしたいですか」と必ず聞くようにしています。

さらに言えば、ご利用者様の返答をそのまま受け取るのもよくないと思っています。恥ずかしさや遠慮する気持ち。いろんな思いを持っているご利用者様がすべて本音で話すとは限らないからです。だから、言葉だけじゃなく、顔色や口調に注意しながら本当にやって欲しいことを見極める。そうすることで、ご要望に正確に応えられると思っています。

『ええ顔を生み出した』エピソード
そして『ええ顔にされた』エピソードをご紹介します。

-- ええ顔にしたエピソード

5年前の話です。筋肉が衰えていく難病にかかった50代の女性を担当していました。その女性は元ホームヘルパー。お世話する側からお世話される側になり、自分の力だけで生活できなくなること対して、いつも悔やし涙を流していたんです。それが、天国に旅立たれる1週間ぐらい前。ふいに満面の笑顔になって「ありがとう」と言ってくれました。寝たきりで、ほとんど話せない状態だったのに、言葉を絞り出して、感謝を伝えてくれたんです。どんな感情だったのかはわかりません。でも私は思いました。自分ができることを全力でやれば、どんな状況でも「ええ顔」にさせられる。介護はそういう仕事なんだと。

-- ご利用者様のええ顔エピソード

火曜日と木曜日の週二回、家にきてもらってます。何をしてもらうか決められるのですが、私はほぼ毎回喫茶店にいっしょに行ってもらいます。すごく歳の差があるから、話が合わないこともあるけど、好きなドラマとか、俳優とか、時代劇の話とかをずっとしてると、次会うまでに調べてきてくれたり、笑ってくれたりするから楽しいです。ここを利用するまえは話し相手があまりいなくて寂しかったけど、いまは違いますね。1日1時間と短い時間ですが、毎回毎回、楽しみでしかたありません。

SHUNSUKE
KITA

喜田俊輔

PROFILE

部署:生活介護・就労継続支援B型
社歴:2021年11月入社
職種:管理者/サービス管理責任者

[ ええ顔職人までの道のり ]

「助け合いの精神」に感動した。

もともと大阪にあるデイサービスの事業所に勤めていたのですが、コロナの影響で利用者が激減…。経営が悪化し、閉めることになったんです。そんな時に声をかけくださったのが、ニュービレッジの会長でした。実は以前から親交があり、デイサービスの運営に関して相談に乗ってもらうことも多かったんです。閉業を伝えるとすぐに駆けつけてくださり、「うち来る?」と、誘っていただいたのが入社のきっかけです。

これまで介護専門だったので、障がい者の方とのコミュニケーションは初めての経験でした。入社まもない頃、どんなふうにご利用者様と接すればいいのか戸惑っていた時、社員の方がイチから指導してくださり、「助け合いの精神」が根付いている会社だなと感じました。以前の会社はどちらかと言うと、個人の成果を重視する環境だったので、驚きましたね。

[ ええ顔職人のこだわり ]

事業所の顔でいたい

ご利用者様の中には、外出するだけでもすごく勇気が必要な方もいらっしゃるんです。なので、事業所はご自宅と同じくらい安心できる場所でないといけません。そこで私が心がけているのが、年間通して、なるべく休まないということ。「いつ行っても喜田さんがいる」という環境を作っておくことが、ご利用者様の安心につながると思っています。

それに、毎日顔を合わせているとご利用者様のバロメーターが掴みやすくなるんです。今日は具合が悪そうだなとか、ちょっと気が立っているなとか。毎朝、送迎の車から降りてきた時の表情に、たくさん情報が詰まっています。そういう些細な変化を逃したくないから、現場にはなるべく立っておきたいんです。

ニュービレッジのデイサービススタッフが
『ええ顔を生み出した』エピソードをご紹介します。

-- ええ顔にしたエピソード

難病を抱えておられるご利用者様がいらっしゃいました。なかなか外に出ることができず、事業所に通うのは週2、3回がやっとの状況でした。そこで、どうしても事業所に来られない日は私がご自宅に伺い、普段話しにくいことや趣味について話す時間を設けるようにしたんです。すると、事業所に来る回数が少しずつ増え、1年経った頃、「自分のペースで訓練できたおかげで、働き先が見つかりました!」と、一般就労のご報告をいただけました。あの時の「ええ顔」は、今でも忘れられません。